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キ、キツい……

 重松清の(わたしにとっての)3冊目は『ナイフ』。今回は10年以上まえの作品に飛んでみました。最初にいじめがテーマの短編が3つ並び、そのあとに昔のいじめは懐かしく思えるという話と、うーん最後の「ビタースィート・ホーム」は家族の話、かなあ。これはちょっと柴門ふみの漫画になりそうな話でした。という計5編のラインナップ。あ、タイトルは最初の3作品に感じたこと。ここに出てくる子たちは結局加害者側がターゲットを変更するか、被害者側が進学時まで耐えるか転校するかで、被害にあった側からは働きかけてみんな仲良くなるという解決法は有り得ないということがわかります。事実だけど、まさに「キツい」状況。娘がそういう目にあったら--と考えるのが一番怖いなあと思いつつ、やりきれなさに溜息をつくばかりでした。
 追記:この本は単行本で読んだのですが、あとから文庫版のあとがきと解説(如月小春さん)を読みました。またちょっと印象が変わりますね。下手に手をゆるめた描写をしないことこそが今、現実にいじめと向き合っている子たちに対する真摯な姿勢(原文から少し離れてしまいましたが)というくだりが印象的でした。

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