« 小説家の感性 | Main

絶妙なポジショニング

 前回の図書館でひさしぶりに芸能人の本の棚を眺め、いろいろ借りて読んでみたのですが、最後の1冊が光浦靖子の『ハタからみると、凪日記』です。光浦さんのブローチの本が大好きなのです。

 ずっと前に若い頃のエッセイを読んだ記憶があるのですが、そのときはあまり好きになれませんでした。怒りにまかせて汚いものを巻き散らかしているような印象でした(今、読んだら全然違うかもしれませんが)。

 それに比べて、今回はずっと穏やか。中にいろいろ燻っている思いを上手に出せるようになった、それは年の功というものかもしれないけれど。あと、高齢独身女性が増えて彼女の訴えがより耳馴染みのあるものになってきたせいもあるかもしれません。その意味では彼女はけっこう大きなグループの代弁者になってきたのかも。芸能界に身を置いても華やかなイメージはなく、一般人の「わたし」の延長線上にいて、わたしが言いたいことを上手に言ってくれる女性、みたいな?

 でも芸能界で25年も生きてきたってことは、全然「わたし」の延長線上の人ではないんですよね。なんか騙されそうになります。ポジショニングがうまくなったのも年の功なのか。でも、なんでもいいや。あの素敵なブローチが見られれば。そしてあのブローチを作るアーティストに光浦さんをわたしはこれからも応援し続けたいと思います。

 そういえばあのブローチにひとつ30時間かけているというのには驚きました。考えてみればそれくらいかかっても不思議はないのだけど。それを3000円で「売れる」と言われることに憤慨してたけど、そうだ、そうだ。桁が違うじゃん。最近、ハンドメイドの価格に原価しか考慮しないテレビ番組の弊害がニュースになってたけど、光浦さんに出てほしいよっ。

« 小説家の感性 | Main

書籍・雑誌」カテゴリの記事

芸能・アイドル」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

« 小説家の感性 | Main

December 2018
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

読んだ本(2018)